障がいを持つ方向けの視覚的支援をするカードの印刷サービス「写もじ」を開始 │ おしらせ │ 株式会社ラボネットワーク

2022.09.01 プレスリリース

株式会社ラボネットワーク（本社：東京都北区、代表取締役社長：田中祐亮　以下「当社」）はCSR活動の一環として、障がい者の方たちを視覚的に支援するカードの印刷サービス「写もじ」をリリースいたしました。

写もじとは

「写もじ」は当社が長年培ってきました、1〜10程度の小ロット提供を可能としている、オンデマンド印刷の製造機器/ノウハウを活用した新規事業の一つです。視覚優位の特性を持つ方やそのご家族、言語聴覚士（ST）、社会福祉士（SW）の皆さまに向けた、オリジナルの写真カードが作成できる、オンデマンド印刷サービスです。

視覚支援カードとは

　自閉スペクトラム症（ASD）、注意欠如・多動症（ADHD）、学習障害（LD）、知的能力障害（ID）などの、発達障がいを持つ方とのコミュニケーションを、”視覚的に”支えている補助ツールの一つです。

人と人のコミュニケーションを円滑に行うために、お互いの考えや意思を、”視覚的”に伝え合う機能を持たせたカードです。障がいを持つ方が生活されている自宅や教育機関、デイサービスや生活介護等の社会福祉事業所などの場で利用されています。

このカードは、印刷されるコンテンツに応じて、イラストタイプと写真タイプの大きく２種類に分けられています。

「写もじ」が目指すところ

　イラストタイプのカードは、手軽にインターネット上などでも購入することができます。しかし、イラスト素材が汎用的になりがちで、一部の利用するシーンによっては、コミュニケーションを支える補助ツールとしては不十分な場合があります。

一方で、写真を使用したカードは、利用者ごとのオリジナル素材を印刷、ラミネート加工したもので、利用者自身で手作りされている場合が多いようです。イラストタイプよりも多様な表現が可能となりますが、製作にあたっての時間的および金銭的コストが、利用者の負担となっている場合があると考えられます。

そこで「写もじ」は、写真タイプのカードが、手軽に製作できるサービス提供を目指します。当社のアセットである、誰でも簡単に操作することが可能なフォトプリントの注文システムと、必要な数だけ生産できる小ロットオンデマンド印刷の設備を組み合わせ、まず時間的なコストを軽減します。また価格に関しては、サービス提供を持続していくために必要最低限となる設定とし、可能な限り低価格で販売をいたします。

「写もじ」が普及していくことで、視覚的支援を必要とする障がい者の方と支えている全ての人たちの、安定した生活やより自由な自己表現を支えることで、当社のCSR/社会貢献活動の一端を担いたいと考えています。

「写もじ」に込めた想い

　実は、このサービスは九州で活躍されている、一人の社会福祉士の方からの強い要望がきっかけで実現しました。想いのこもった資料と熱いプレゼンテーションでのご提案をいただてから、当社が事業化を決めるまでに時間はかかりませんでした。社内の若手を中心とした推進メンバーが集い、どうサービスを育てていくかのブレストを重ねました。

議論の中で、いくつものキーワードが生まれましたが、「写真で文字をつくるお手伝いをしたい！」の一言で火が灯り、「私達が普段、チャットアプリやメールで使用しているスタンプや “絵文字” のように “写もじ” もコミュニケーションをより円滑に進めるものにしたい！」と、サービス名が決まりました。

同時に「写もじ」には、もう一つの想いを込めています。昔、私たちが小さかったころに、実家で家族と食べた晩ご飯。温かいご飯をよそう「しゃもじ」から始まる家庭団らん風景を思い出してみると、なんだか心がほっこりしませんか？

我々の「写もじ」も、人の心に温かい気持ちをよそう存在になりたい。幸せな気持ちでいっぱいにしたい。そんな想いを込めてこのサービスを始めます。

サービス概要

名称　：写もじ

内容　：視覚的支援を補助するカード（写真印刷＋ラミネート加工）の注文サービス

URL ：https://shamoji.onlinelab.jp/

■株式会社ラボネットワークについて

「カメラのキタムラ」や「しまうまプリント」を傘下に持つフォトライフカンパニー、株式会社キタムラ・ホールディングス（本社：東京都新宿区、代表取締役社長執行役員：武田宣）の子会社で、撮影事業者に向けたサービス/商品の提供をしています。

会社概要

会社名：株式会社ラボネットワーク

所在地：東京都北区赤羽西1-7-1　パルロード3　10階

代表者：代表取締役社長田中祐亮

設立：1985年3月