【2020年9月号】
先月号に引き続き、「スタジオルミナス」の
エグゼクティブプロデューサー櫻井氏連載です。

前回に引き続き、今回もブライダル業界について
「オペレーションの秘訣」を中心にお話をうかがいました。

 
櫻井氏連載 第二回「スタジオルミナスのオペレーションの秘訣とは?」


 ――前月号ではコロナ禍下での取り組みについてうかがいましたが、今回はスタジオルミナスについて具体的におうかがいしていきたいと思います。
スタジオルミナスを立ち上げるときのポイントはなんだったのでしょうか。


もちろん海外風、韓国風のウェディングフォトが撮影できることがコンセプトですが、一号店の「ルミナスお台場」の店舗を立ち上げたときに「シンプル」を念頭に置いて、店づくりをしました。シンプルというのは撮影、料金体系、そしてその後のオペレーションなど、すべてのことを指します。ありとあらゆる複雑なものを取り除くことを考えました。
具体的に言うと、たとえばルミナスお台場の話ですが、衣装を洋装に絞りました。しかも、ドレスは「白色」に限定しています。そして、白いドレスにマッチする撮影セットをつくりました。

ーー確かに、ホームページの衣装カタログを拝見すると、様々なデザインの白いドレスがラインナップされています。ひとことで「白いドレス」と言っても個性豊かで素敵なドレスがたくさんありますね。

そうなんです。白いドレスを着て、この撮影セットで撮れば、「スタジオルミナスらしいカットが撮れる」というのがシンプルな運営につながっています。
事前の打ち合わせのときにご希望の撮影セットも28シーンの中から選んでいただくのですが、「このドレスのときは、この撮影セットがマッチしますよね」というふうに、こちらからアドバイスをさせていただくこともあります。全ては「最高の1カット」のためですね。


――その「最高の1カット」へのプロセスとして、スタジオルミナスと他社との違いはどんなところだとお考えですか?

「トータルコーディネート」ではないでしょうか。
たとえば、ヘアメイクをする美容室さん、ドレスを借りる衣装屋さん、撮影をする写真室(スタジオ)さん、そして式場というロケーションが同じ建物の中に入っていながら、それぞれ全て「別の会社」ということって、よくありますよね。
とても素敵な場所を借りて、自分のやりたいヘアメイクをして、自分の着たいドレスを着て…と思い通りにできるような気がしますが、実はその「トータルコーディネート」がちぐはぐになっている…ということが起こってしまうことがあるんです。
だから「最初に白いドレスと背景を決めて、それから、それにマッチするヘアメイクを選んでいけば、最高の1カットになる」と考えてルミナスをつくりました。
撮影セットは白いドレスが映えるものを用意していますし、このドレスにこの背景なら、このヘアメイクが素敵ですよね…とお客様と決めていけば、確実にトータルでバランスのよい組み合わせになりますから。「トータルコーディネート」とはそういうことを指しています。

――トータルコーディネートだからこそ、シンプルでクオリティの高いオペレーションにできるということですね。ルミナスお台場には28種類もの撮影セットがあるとお聞きしましたが、撮影のオペレーションでのポイントはなんでしょうか。

撮影におけるシンプルさで言えば、自然光を使わないところも重要です。天候や時間帯に左右されず、いつでも、どのシーンでも安定した撮影ができることで、カメラマンのオペレーションも非常にシンプルになります。撮影時間の長さもカメラマンによって変わるということも起きにくくなります。
それから、ホームページに掲載していますが、料金体系もとてもシンプルです。
例えば、138,000円のプランだと、ドレスが1着で3つのシーンで撮影ができます。そして、12ページのA3ヨコのアルバムをフルレタッチで仕上げています。
こういった感じのプランが4パターンほどあります。スタッフ自身が覚えきれないほど、いろいろな料金設定を設けたり、商品をラインナップしたりすることは避けました。

ーーまさにシンプルだと思います。「イレギュラーが発生しにくいオペレーション」だと感じました。

そうですね、ほとんどイレギュラーは発生しないです。もちろんお客様のご要望にはお応えしますが、そもそもお客様もこのサービス内容に納得されて、ルミナスでの撮影に臨まれていますから。
商品ラインナップもラボネットワークの写真アルバムプロのA3ヨコサイズに絞っています。ですので、撮影セットも「A3ヨコのアルバムにマッチするカットが撮れること」を前提に設計しています。背景が入る範囲や人物の大きさがA3ヨコのアルバムにしたときに、素敵な一冊になるように。
わかりやすく言うと、「とても素敵な映画のポスターに、そのまま飛び込める」ようなイメージです。


ーー「A3ヨコのアルバム」というゴールのために、全てが計算されているのですね。
背景(撮影セット)、ヘアメイク、ドレスのバランスが絶対に崩れないようにするようにはなっていますが、決してお客様に押し付けてはいないところもポイントです。お客様自身が衣装を選び、ヘアメイクを選び、背景を選びますから。私達はそれに少しアドバイスをして、「最高の1カット」に繋がるようにお手伝いしています。適正なスタジオ設計、撮影方法、衣装ラインナップ、価格設定をきちんと研究して、オペレーションを組んでいます。



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二回目のインタビューでは、スタジオルミナスのオペレーションの秘訣についてお話をおうかがいしました。
来月では、ブランディングについて深くおうかがいしていきます。

 
櫻井 均(さくらい ひとし)
【プロフィール】

1991年株式会社キタムラ入社後、㈱ラボネットワーク、㈱ラボ生産の代表取締役を歴任。キタムラグループ退任後は、株式会社メイションにおいて、これまでの写真ビジネスの経験を活かし、新規事業開発を担当。韓国スタイルの華やかでドラマチックなウェディングフォトが撮影できる「スタジオルミナス」のプロデュースや、提携ゲストハウスでの撮影「ルミナス ラ・メゾン」をスタートさせるなど、これまでにないウェディングフォトスタイルを立ち上げ業界内からも注目を集めている。
現在は、株式会社Mクリエイティブワークス エグゼクティブプロデューサーとして活動中。

スタジオルミナス公式HP

 ルミナス銀座
 ルミナスお台場
【写真館と数字分析:三密を避けた七五三 ~神社の取り組み~】

かなり暑さも和らいできた今日この頃、七五三の参拝に向けて、神社にまつわるニュースがちらほらと見受けられるようになりました。今回の「写真館と数字分析」では、いつもと少しばかり趣向を変えて「七五三の参拝客に対する神社のコロナ対策」を数字に絡めてまとめてみました。
たとえば、神奈川県川崎市の溝口神社のHPでは、ご祈祷を完全予約制とし、「大勢での参拝はお控えくださいますようご理解ご協力をお願い致します」と三密を避けるようにしています。更に「体温が
37.3℃以上の方は昇殿をお断り致します」と感染症対策をしていることを明記しています。
また、はっきりと社殿に入れる人数を制限している神社もあります。東京都大田区の羽田神社では七五三詣混雑が予想される期間に限り「1組につきお付き添い
4名迄」とし、社殿内にお入りになれない同行者は境内で待つように記載されていました。
また、8月末頃には「神戸市の生田神社では例年より早い千歳飴の準備が始まった」とニュースに取り上げられていました。例年は10月から準備するところ、今年は参拝のピークを分散させるために早めに準備を開始したそうです。生田神社では多いとき(11月15日前後の土日)で1日
100~200組が参拝しますが、例年より早い9月1日より千歳飴の受け渡しを開始することで、密を避ける工夫をしたとのことです。
上記はごく一部の例ですが、他にも予約制を導入したり、人数制限をしたりしている神社は全国にあります。七五三は「お子様の健やかな成長を祈る行事」ですので、神社側も感染症対策にかなり気を使っているところが多いようです。
写真館・フォトグラファーの皆様も、今年はスタジオ内での三密を避けるためにロケ撮影に力を入れているという方も多いかと思います。ロケ撮影の事前として、神社の調査をするなどの注意が必要ではないでしょうか。

【データ出典・参考】

毎日新聞(2020/08/26記事)

【あとがき】
先月号からご好評をいただいている、
櫻井氏連載の第二弾をお送りしました。

来月もお楽しみに!


 
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