【2020年12月号】

早いもので、もう12月も半ばとなりました。
弊社の年賀状生産ラインもいよいよ佳境を迎え、
まさに「師走」といった雰囲気です。

第5回目の櫻井氏連載は「スタッフ教育で大切にしていること」についてです。

 
櫻井氏連載 第五回「スタッフ教育で大切にしていること」


 ――前回は「写真館が集客で気をつけるべきこと」というテーマで、スタジオルミナスでは分かりやすい料金設定を大切にしているというお話でした。
そして、今回はおそらく多くの写真館の方が頭を悩ませているであろう「スタッフの教育」についておうかがいしていきたいと思います。
スタジオルミナスはお台場、銀座の都内店にくわえ、名古屋にもオープンされましたよね。ゲストハウス撮影のルミナス ラ・メゾンもありますし、スタッフの教育は大変なのではないでしょうか。なにかコツなどはありますか?


皆様にお教えできるほど、成熟しているわけでもないのですが…。
まだまだ考えながら、スタッフと一緒に成長している過程ではありますが、一貫して大切にしていることがあります。それは「マナー」です。実施されている写真館も多くいらっしゃるかもしれませんが、外部の講師の方を招いて、マナー研修などもおこなっています。それがルミナスのスタッフ教育のポイントといえるかもしれません。


――InstagramなどのSNSを見ると、写真の満足度もさることながら、「ルミナスでスタッフさんにすごくよくしてもらった!」や「緊張したけど、スタッフさんの対応がよくて安心して撮影できた」というユーザーの感想を目にすることが多いです。こういったクチコミはマナー教育も大きく影響しているのではないでしょうか。

そういった投稿を見ると、とても嬉しく思います。
ルミナスは撮影スタジオですが、考え方としては「花嫁体験」を売っているんです。もちろん、撮影後に仕上がったモノは「フォトアルバム」ではありますが、実は「花嫁として過ごした時間」という体験こそがスタジオルミナスの商品だと思っています。だから、花嫁が体験するであろう結婚式場の接客レベルを常に意識していて、マナー教育に特に力を入れているわけです。


――写真を撮りに来たつもりが、花嫁のような体験ができるというのは、女性はきっと喜びますよね。

私達はまさにそれを大切にしています。「スタジオのカメラマンがどんな写真を撮りたいか」ということよりも、来店されてからお帰りになるまで、今日一日、楽しく過ごしていただけるように、結婚式よりも結婚式らしく花嫁として扱うことを心がけています。


ーーでは、ルミナスには、その花嫁体験を提供するための接客マニュアルがあるのでしょうか?


いいえ、実は体系立てたマニュアルはありません。とにかく冒頭にお話したマナーを大切にしています。
以前のインタビューでお話したとおり、ルミナスのオペレーションはすべてがシンプルですので、そこまでカッチリとしたマニュアルは必要ないのかもしれません。
というのも、コース内容や価格設定などが非常にシンプルなので、お客様に「いろいろと選んでいただく」事項があまりありません。アルバムのサイズも基本的にはページ数固定のA3ヨコのみのワンサイズ展開ですし、衣装によって追加料金がかかることもありません。「アルバムのサイズはどうしよう?ページ数は?追加料金があるなら、衣装はどうする?」と、あまりにも悩まなければいけないこと、選択しなければならないことが多いと、お客様も疲れ果ててしまうのではないでしょうか。それによって、撮影体験を楽しんでいただけないのは、非常にもったいないことです。また、選択事項が多いと、そのぶんマニュアルも増えてしまい、スタッフの負担も増えてしまいます。マナーさえしっかりしていれば、マニュアルがなくても十分お客様にご満足いただける接客ができると考えています。


ーー「行き届いたマナー教育」と「シンプルなオペレーション」が満足度の高い花嫁体験を実現しているということですね。


そういえるのではないかと思います。繰り返しになりますが、もちろん「ルミナスの写真よかった!キレイに撮れた!」も嬉しい感想ですが、「ルミナスの撮影楽しかった!気持ちよく過ごせた!」とお客様に感じていただくことを大事にしています。
そして、お客様ご自身の生の声として「すごくよかったから、みんなもルミナスに行ってみて!」と発信していただけたら、尚嬉しいですね。



 
櫻井 均(さくらい ひとし)
【プロフィール】

1991年株式会社キタムラ入社後、㈱ラボネットワーク、㈱ラボ生産の代表取締役を歴任。キタムラグループ退任後は、株式会社メイションにおいて、これまでの写真ビジネスの経験を活かし、新規事業開発を担当。韓国スタイルの華やかでドラマチックなウェディングフォトが撮影できる「スタジオルミナス」のプロデュースや、提携ゲストハウスでの撮影「ルミナス ラ・メゾン」をスタートさせるなど、これまでにないウェディングフォトスタイルを立ち上げ業界内からも注目を集めている。
現在は、タメニーアートワークス株式会社(旧 株式会社Mクリエイティブワークス)のエグゼクティブプロデューサーとして活動中。

スタジオルミナス公式
 スタジオルミナス総合TOP

 ルミナスお台場
 ルミナス銀座
 ルミナス ラ・メゾン 栄

 
【写真館と数字分析:2022年度からの成人式】
来月11日はいよいよ「成人の日」ですね。
今年度はかなりデリケートな開催となりそうです。感染症対策として、会場の規模を縮小して分散させる、あるいは時間帯をずらして入場させる…など様々な工夫をしている各自治体のニュースをよく目にします。
さて、成年年齢を18歳に引き下げることを内容とする「民法の一部を改正する法律」は、2022年4月1日から施行されることは皆様ご存知だと思います。
法務省のHPでは、2022年4月1日の時点で、18歳以上20歳未満の方(2002年4月2日生まれから2004年4月1日生まれまでの方)は、その日に成年に達することになり、2004年4月2日生まれ以降の方は、18歳の誕生日に成年に達することになると説明されています。そうなると、やはり気になるのは「成人式は18歳でやるの?20歳でやるの?」というところですが、実は成人式の時期や在り方に関しては、法律による決まりはありません。各自治体の判断で実施されており、多くの自治体では1月の成人の日前後に開催されています。
成年年齢が18歳に引き下げられた際には、成人式の実施について以下のことが懸念事項として挙げられます。

・そもそも18歳の方を対象とするのか?
・高校3年生の1月という受験シーズン真っ只中に実施するのか?
・2022年度は3学年分同時に実施するのか?

各自治体の規模によって対応は異なりますが、これらの懸念事項を鑑みると、多くは従来どおりの「20歳の年に成人式をおこなう」と予想されます。
そうなると、「成人の記念撮影は2回チャンスがある」と考えることもできるのではないでしょうか。法律上で成人と認められた18歳のタイミング、そして成人式が実施される20歳のタイミングで「せっかくの記念なので、2回とも撮影しませんか?」ということです。
たとえば、18歳は高校の卒業記念や進学記念を兼ねた撮影と捉えることもできるため、撮影キャンペーンも打ち出しやすいかもしれません。18歳と20歳でそれぞれ違う着物・衣装を楽しめることもポイントになりそうです。18歳で撮影してくださった方は、リピーターとして20歳での撮影に繋げられる可能性もあります。
「うちの自治体の成人式は18歳なのか20歳なのか…」とモヤモヤしているのではなく、これを商機と考えて、作戦を練ることが今できることではないでしょうか。


【データ出典・参考】

法務省ホームページ

【あとがき】
今回は櫻井氏が大切にしている「スタッフのマナー教育」についておうかがいしました。
「花嫁体験」をしていただくために、結婚式場の接客レベルを意識しているということが
お客様からの熱い支持を得ているのではないでしょうか。

次回、第六回が櫻井氏連載の最終回となります。
どうぞご期待ください。

 
メルマガバックナンバー
Facebook
YouTube
Instagram

●ご不要の場合はお手数ですが、 こちらのフォームにて配信停止をお願いいたします。
●本メールはHTML形式で配信しております。正しく表示されない場合は こちらから

●このメールは送信専用のため、ご返信いただきましても、対応できません。
お問い合わせはこちらよりお願いいたします。